SSブログ

SYNC なぜ自然はシンクロしたがるのか
 [コンピュータ・情報科学]

SYNC.jpg
スティーヴン・ストロガッツ著
蔵本 由紀監修
長尾 力訳
税込価格 : \2,310 (本体 : \2,200)
出版 : 早川書房
サイズ : 四六判 / 468p
ISBN : 4-15-208626-2
発行年月 : 2005.3

同期現象(SYNC)が世界を支配する
1665年、オランダの物理学者クリスティアーン・ホイヘンスによって発見された、振り子の同期現象。ホイヘンスは、自らの発明した「世界随一の精度を誇る」二つの振り子時計が、全く同じリズムで「共感」して揺れる現象を実験によって証明した。この同期現象=SYNC(シンク)が現代において再発見されるのは、20世紀前半、東南アジアの無数の蛍が、いっせいに、一定のリズムで明滅を繰り返す現象についての報告と、その後の議論が発端となる。そして、いまや知の最先端、「複雑系研究のごく一部」として、さまざまな分野での意欲的な論文が発表されるまでに至った。
本書では、蛍から説き起こし、脳波をはじめとする人間の身体における同期現象を経て(女性の月経周期さえ、同期する!)、非生物たる物質の世界での同期現象まで、最先端の研究をエピソードを交えて紹介・解説する。量子レベルから天体間のふるまいに至るまで、同期現象は全宇宙に遍在する、というのである。「同期」という現象はまだ十分に解明されたわけではないが、宇宙を支配する法則のひとつとして、今後の研究成果が期待されるところである。
ただ、文科系の人間にとっては、学校で習わなかった最先端の科学の話なので、理解できない箇所が多々あるかもしれない。何しろ、ジョセフソン素子まで登場するのだ。ただ、現在、学問の世界でどのようなことが関心を呼んでいるのかということを認識するために、読んで損はない1冊だ。
SYNC.JPG
(05/6/5)【蔵】

<この本の詳細>
http://www.bk1.co.jp/product/2526827
nice!(0)  コメント(7)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 7

NHKが正確な科学技術報道が不能になる日

島根大学のトライボロジー、合金設計、ラマン分光に関する領域で人工知能を駆使した研究をなされている久保田博士によると、科学技術は研究の積み上げだが、ノーベル賞を含めたマスメディアの科学技術報道は最近おかしく成っている。とにかくマスゴミといわれるほど科学技術分野の報道責任者の資質の劣化が起こっているようだと語った。
by NHKが正確な科学技術報道が不能になる日 (2018-07-05 21:01) 

井上謙一インパクト最強

日本鉄鋼協会・日本金属学会中国四国支部
平成 24 年度支部総会

議 題: 平成23年度業務・会計報告 平成24年度業務計画・予算案 表彰 新役員承認 支部長挨拶

日本鉄鋼協会・日本金属学会中国四国支部
湯川・本多記念支部講演会

14:10~14:15 開会挨拶 金属支部長
14:15~15:15
(湯川記念講演)
座長:中川 惠友(岡山理科大学)
「熱力学とニューラルネットワークを用いた金型用工具鋼の 先端的合金設計」
久保田 邦親 (日立金属(株)安来工場 冶金研究所 主任研究員)
15:15~15:25 休憩
15:25~16:25
(本多光太郎記念講演)
座長:小林 千悟(愛媛大学)
「材料工学的アプローチによる骨微細構造の解明と骨代替材料の開発」
中野 貴由 (大阪大学大学院教授)
16:25~16:30 閉会挨拶 鉄鋼支部長
参加申し込み 当日参加も大歓迎ですが,人数を把握したく思いますので,2月15 氏名,所属,電話, 参加費 無料 申込・問合先 3月12日(月)締め切り、 中川 惠友(岡山理科大学)宛
申込・連絡先

TEL/FAX: 086-256-9561
E-mail: nakagawa@mech.ous.ac.jp

アクセス 岡山理科大学 http://www.ous.ac.jp/access.php

by 井上謙一インパクト最強 (2018-11-14 21:03) 

プラントメンテナンス関係

 久保田博士の新境界潤滑理論、CCSCモデルは反響がありますね。ダイセルに移籍したのかな?
by プラントメンテナンス関係 (2019-05-18 16:41) 

ラマン分光ファン

 井上謙一氏はまともな経営戦略を描くことはできるのか?
by ラマン分光ファン (2019-05-30 19:45) 

衝撃的境界潤滑理論(CCSCモデル)

 久保田教授は内燃機関シンポジウムで「境界潤滑現象の本性」という立派な論文をアップされてますよ。
by 衝撃的境界潤滑理論(CCSCモデル) (2019-06-21 21:31) 

トライボロジー関係

 放射光やラマン分光を使った興味深い論文とお見受けしました。
by トライボロジー関係 (2019-10-17 23:57) 

プリハードンはブーイング

日立金属さんはプロテリアルに名前が変わったんですね。ベインキャピタル連合の推薦した新社長、なにやらタコツボ組織発言でもめているようですが。ドミノ理論には気を付けたほうがいいとおもいますね。
by プリハードンはブーイング (2023-07-21 02:29) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました