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アカデミアを離れてみたら 博士、道なき道をゆく
 [教育・学参]

アカデミアを離れてみたら――博士、道なき道をゆく
 
岩波書店編集部/編
出版社名:岩波書店
出版年月:2021年8月
ISBNコード:978-4-00-061483-2
税込価格:2,200円
頁数・縦:238p・19cm
 
 岩波書店のWeb連載「アカデミアを離れてみたら」(2020年4月~2021年4月掲載)の書籍化。
 博士号を取得した人がどんどん象牙の塔から降りてきて、民間や官公庁に職を求めるようになるといいなと思う。研究だけが人生じゃない。
 本書を読んでいると、皆さん、研究者生活からの転身を前向きにとらえているように見える。研究した専門的な内容はいまの仕事には関連しないけど、研究することで身につけた技術(統計計算など)や方法論は役に立っている、という感想を持っている人が多い。
 博士号は伊達ではないのである。
 
【目次】
1 企業につとめる
 ポスドク街道11年の果てで進退窮ま……らなかった話――牧野崇司(株式会社ブレインパッド)
 数学からデータ分析、純粋数学、そしてまたデータ分析へ――原田慧(株式会社ディー・エヌ・エー)
 外資系バイオテクノロジー企業の一風景――花岡秀樹(イルミナ株式会社)
 准教授からエンジニアへの転身――今出完(Lam Research Corporation)
 ライフサイエンスを社会に生かす――大隈貞嗣(H.U.グループホールディングス株式会社、富士レビオ株式会社)
 まさかの報道記者になる――田辺幹夫(NHK)
 〈特別編〉産と学、行ったり来たり――丸山宏さんに聞く
2 組織にとらわれずに生きる
 翻訳、教育、時に研究―アカデミアを(半歩)離れてみたら――坪子理美(フリーランス翻訳者)
 そこには壁もないし境界もない――山根承子(株式会社パパラカ研究所)
3 教育・研究をささえる
 子どものころからの夢、教師への転職――増田(渡邉)晧子(岡山中学・高等学校)
 迷いの森のその先に――雀部正毅(理化学研究所)
 研究者から、研究を支援する高度専門職(URA)へ――森本行夫(筑波大学)
 政策で科学を加速し、科学で政策を加速する――高山正行(文部科学省)
 実験室で、ふと自分を見つめて知財への道へ――福家浩之(弁理士)
4 組織をおこす
 丸腰博士(理学)の島おこし―ジョブチェンジで人生逆転――須澤佳子(対馬コノソレ)
 脳科学者、AI起業家になる――宇佐美篤(東京大学エッジキャピタルパートナーズ〈UTEC〉)
 〈特別編〉環境社会学者、政界へ―嘉田由紀子さんに聞く
5 「越境」をかさねて
 南極と被災地を通って農業へ――岩野祥子(伊賀ベジタブルファーム株式会社)
 博士(工学)を持つ指揮者の話――中島章博(指揮者・作曲家)
 広告業界からアカデミアに戻ってきた話――岸茂樹(農業・食品産業技術総合研究機構 農業情報研究センター)
あとがき―博士号取得者の苦難と希望――榎木英介(フリーランス病理医)
 
(2022/6/23)NM
 
〈この本の詳細〉


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