日本サッカー辛航紀 愛と憎しみの100年史
[スポーツ]
佐山一郎/著
出版社名:光文社(光文社新書 946)
出版年月:2018年5月
ISBNコード:978-4-334-04352-0
税込価格:972円
頁数・縦:358p・18cm
サッカー日本代表に対するルサンチマン。
【目次】
第1章 戦争から東京オリンピック前夜――1920-1960年代
消えたFA杯
人それをサッカーと呼ぶ
1964年東京オリンピックへ
第2章 銅メダルからの凋落――1960-1970年代前半
第一次サッカー・ブームへ
「紳士のスポーツ」による啓蒙と刷り込み
第3章 誰も日本リーグを覚えていない――1970年代
神様、仏様、ペレ様
70年代のサッカー・メディア
第4章 プロ志向の芽生え――1980年代前半
物珍しさとしてのワールドカップ
平壌1985
第5章 プロとアマ、その波打ち際の苦難――1980年代後半-1990年代前半
代表監督退陣要求嘆願書
三浦知良という光源
第6章 ドーハの悲劇とジョホールバルの歓喜――1992-1997年
非願成就はバブルとともに
出版の嵐としてのJリーグ・ブーム
第7章 岡田、トルシエ、ジーコの時代――1998-2006年
空前の活況から、その終焉の日まで
家から通えるワールドカップの”不幸”
終章 代表バブルから遠く離れて――2007-2018年
起承転結の完成と新たな起点の模索
不服の諸相と改善案
【著者】
佐山 一郎 (サヤマ イチロウ)
1953年東京生まれ。成蹊大学文学部文化学科卒業。流行通信勤務等を経て、サッカー本大賞選考委員長。作家、編集者、立教大学社会学部兼任講師。著書に「「私立」の仕事」など。
【抜書】
●FA杯(p18)
1919年、日本はイングランド・フットボール協会(FA)より大銀杯を寄贈され、大日本蹴球協会(日本サッカー協会/JFAの前身)とア式蹴球全国優勝大会(天皇杯の前身)を創設した。
第1回大会は、1921年(大正10年)11月、東京日比谷公園グラウンド。この時、FA杯を大会名誉会長のエリオット駐日英国大使より授与されたは、東京蹴球団の山田午郎主将。
1945年1月19日、FA杯は、スポーツ関係の銀器献納で姿を消した。
●サッカー(p27)
Association footballを指して「サッカー」という呼称を使うのが一般的なのは、楕円球使用のフットボールが盛んなアメリカ、カナダ、オーストラリア、南アフリカ、ナミビア。そして、ゲーリック・フットボールが国技のアイルランド。カナダ(Canadian Soccer Association)とアメリカ(United States Soccer Federation)とアメリカは、連盟(協会)の名前にも「サッカー」を使用。
●慶應義塾体育会ソッカー部(p31)
ラグビー開祖の慶應蹴球部の後塵を拝したことにより、2度の変更を経て「ソッカー部」に落ち着く。
(2018/7/28)KG
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