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90歳、それでもぼくは挑戦する。
 [スポーツ]

90歳、それでもぼくは挑戦する。 (単行本)
 
三浦雄一郎/著
出版社名:三笠書房
出版年月:2024年1月
ISBNコード 978-4-8379-2971-0
税込価格:1,540円
頁数・縦:206p・19cm
 
 三浦雄一郎91歳が、自身の生き方を語るエッセー。
 
【目次】
1章 人生の壁をどう乗り越えるか
 夢―人生の目的は「夢中になれるもの」を探すことにある
 チャンス―「試練」を乗り越えた人だけが、手にできること
  ほか
2章 ぼくの「アンチエイジング」法
 体―「自然」がぼくを強くしてくれた
 環境―「景色」を変えれば人生も変わる
  ほか
3章 九〇歳、人生を愉しむコツ
 スキー―いくつになっても、「上達する」のは最高の喜び
 山―「頂上に立つ」ことだけがすべてではない
  ほか
4章 人生、最後まで「挑戦」
 難病―「聖火ランナーを務める」という目標がぼくを救ってくれた
 回復―めげてしまったら幸福はますます遠ざかる
  ほか
 
【著者】
三浦 雄一郎 (ミウラ ユウイチロウ)
 プロスキーヤー、冒険家、教育者。1932年、青森県生まれ。北海道大学獣医学部卒業。1964年、イタリア・キロメーターランセに日本人として初めて参加、時速172.084kmの当時の世界新記録樹立。1966年、富士山直滑降、1970年、エベレスト・サウスコル8000m世界最高地点スキー滑降(ギネス認定)を成し遂げる。1985年、世界七大陸最高峰のスキー滑降を完全達成。2003年、エベレスト登頂、当時の世界最高年齢登頂記録(70歳7カ月)樹立。2008年、75歳で二度目、2013年、80歳で三度目のエベレスト登頂、世界最高年齢登頂記録更新を果たす。プロスキーヤー・冒険家として、また教育者としてクラーク記念国際高等学校名誉校長を務めるなど、国際的に活躍。
 
【抜書】
●準備力(p53)
〔 いくつになっても挑戦し続けよう、と本書で何度も訴えかけていますが、歳を取ってからの挑戦は、より用意周到な「準備力」が必要です。ですから、「コツコツとそのプロセスをおもしろがりながら周到に準備を重ねていく」というのは大事なポイントになると思います。〕
 
●停滞(p56)
 登山において、悪天候などでベースキャンプや前進キャンプの中で何日か過ごさざるを得ないことがある。これを山の世界では「停滞」と呼んでいる。
 
●明日はきっと、もっとよくなる(p118)
 三浦雄一郎の信条。
 
(2024/3/29)NM
 
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動作でわかる筋肉のしくみ事典 カラー図解
 [スポーツ]

カラー図解 動作でわかる筋肉のしくみ事典
 
山口典孝/著 川原田進/監修 佐藤眞一/CGイラスト
出版社名:秀和システム
出版年月:2023年3月
ISBNコード:978-4-7980-6795-7
税込価格:1,870円
頁数・縦:191p・21cm
 
 全身の筋肉のしくみと、それらを強化するためのトレーニング法、ストレッチ法をカラー図解で解説する。
 
【目次】
序章 筋学の基礎知識
第1章 上肢体・肩関節に働く筋
第2章 肘関節・手関節・手指に働く筋
第3章 股関節・膝関節に働く筋
第4章 足関節・足指に働く筋
第5章 体幹に働く筋
資料
 
【著者】
山口 典孝 (ヤマグチ ノリタカ)
 兵庫県西宮市生まれ。大阪医療福祉専門学校講師。日本体育学会、日本陸上競技連盟医事委員会等所属。関西学院大学卒業、放送大学大学院文化科学研究科修了(学術修士)、大阪体育学会第50回大会学会奨励賞受賞。
 
川原田 進 (カワハラダ ススム)
 兵庫県神戸市生まれ。大阪医療福祉専門学校理学療法士学科専任教員。平成23年理学療法士免許取得。令和1年関西大学人間健康研究科博士前期課程修了、健康学修士。
 
【抜書】
●カフェイン(p24)
 2011年、欧州食品安全機関(EFSA)が、カフェインについて以下の機能性表示を認めている。
 ・カフェインは、持久運動を行う成人が運動1時間前に摂取した場合、持久運動パフォーマンスや持久力の向上(3㎎/kg体重)、運動中の疲労感の軽減(4㎎/kg)に貢献する。
 ・カフェインは注意力、集中力の改善に寄与する(1食あたり75㎎)。
 3㎎/kg体重というカフェインの量は、体重60㎏の人なら180㎎、つまりコーヒー2杯分に相当する。
 
(2023/12/31)NM
 
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キツネ潰し 誰も覚えていない、奇妙で残酷で間抜けなスポーツ
 [スポーツ]

キツネ潰し 誰も覚えていない、奇妙で残酷で間抜けなスポーツ
 
キツネ潰し 誰も覚えていない、奇妙で残酷で間抜けなスポーツ
エドワード・ブルック=ヒッチング/著 片山美佳子/訳
出版社名:日経ナショナルジオグラフィック
出版年月:2022年8月
ISBNコード:978-4-86313-551-2
税込価格:2,200円
頁数・縦:318p・19cm
 
 現在ではすっかり忘れ去られ、ほとんど行われていない「残酷」、「危険」、「ばかばかしい」スポーツの数々を資料に基づいて紹介する。その数なんと100あまり。絵画や写真、古書からとってきた挿絵など、図版も豊富である。よくぞ発掘してきたと感心する。
 中でも目を引くのは、「キツネ潰し」や「猫焼き」、「ライオンいじめ」、「カワウソ狩り」といった、動物を虐待する「残酷」なスポーツ群である。食料や毛皮などを得るための狩猟とは異なり、娯楽や賭けのために人々が夢中になっている姿が恐ろしい。
 
【目次】
空中ゴルフ
水上三脚―アメンボ式水鳥狩り
オートポロ
ベビーボクシング
バルーン・ジャンピング
リス落とし
氷上の樽飛び
ピッチングマシン砲
バトルボール
クマいじめ
〔ほか〕
 
【著者】
ブルック=ヒッチング,エドワード (Brooke-Hitching, Edward)
 英国王立地理学協会フェローにして、不治の域に達した地図偏愛家。BBCの人気クイズ番組「QI」にも携わる。古書店の息子として生まれ、現在もロンドンでほこりまみれのアンティーク地図と古本の山に囲まれて暮らしている。
 
【抜書】
●ベロシペード(p170)
 1860年代、ヨーロッパとアメリカ大陸の人々が夢中になった乗り物。現在の自転車の先駆け。
 「ダンディホース」(町のおしゃれな男性に人気があったため)、「ホビーホース」、「速足」といった愛称で呼ばれていた。
 自転車の黎明期には、ペダル付き二輪車以外にも様々なタイプのベロシペードが登場した。車輪の数を増やしたり減らしたりした。一輪車タイプの代表はモノホイール。
 氷上ベロシペードも作られた。前輪についたペダルをこいで、後ろに付いている金属製の鋭いスケート2本を引っ張るタイプ。ほぼすべての部品が金属製だった。車輪には鋲が打たれていた。重すぎて、氷の薄い部分を通ればいつ割れて水の中に落ちてもおかしくなかった。
 
●モブフットボール(p190)
 中世初期のサッカーは、「モブフットボール(群衆のサッカー)」と呼ばれていた。
 試合は、多くの人々が集まる祭日「告解の火曜日」に開催されることが多かった。教会の礼拝が終わると、人びとは豚の膀胱を膨らませたボールを手に、町や村の周辺の野原に繰り出した。人数制限はなく、村中が総出で別の村と対戦した。
 ゴールだけが決められ、競技場の範囲は決まってなかった。地元教会のバルコニーや庭がゴールとして使われることも多く、聖職者の怒りを買った。
 フランスにも「ラ・スール」と呼ばれる同じようなスポーツがあり、人気があったが、同じように危険だった。
 イタリアでは、「ジョッコ・デル・カルチョ(サッカーの試合)」もしくは「カルチョ・フィオレンティーノ(フィレンツェのサッカー)」と呼ばれていた。主に冬場、サンタクローチェ広場、サントスピリト広場、サンタマリアノベッラ広場などで柵囲いした競技場を使って開催された。両チーム27人ずつで、審判がボールを近くの家の壁にぶつけ、ゲームが始まる。足やこぶしを使ってボールをゴールへ運ぶ。初期のイングランドのサッカーとは異なり、試合に参加できるのは貴族だけだった。1555年、ベネチアのアントニオ・スカイノが著した最古の球戯の専門書『球戯論』では、ゴールを決めることは「輝かしい行い」として称賛された。
 
●消滅したオリンピック種目(p222) 
 ゲーリック・フットボール(1904)
 距離飛込(1904年)
 ハーリング(1904年)
 ローク(アメリカ式クロッケー。チームを派遣したのは米国のみだった。1904年)
 サイクルポロ(1908年)
 グリーマ(バイキングのレスリング。1912年)
 芸術のコンテスト(建築、文学、音楽、絵画、彫刻のうちスポーツに着想を得たもの。1912~48年)
 コーフボール(1920年、1928年)
 ラ・カン(杖を使うフランスの武道。1924年)
 サバット(フランス式キックボクシング。1924年)
 フリージアン・ハンドボール(1928年)
 アメリカン・フットボール(1932年)
 グライダー(1936年)
 ペサパッロ(フィンランド式野球。1952年)
 オーストラリアン・フットボール(1956年)
 武道(剣道、弓道、相撲。1964年)
 水上スキー(1972年)
 ボウリング(1988年)
 ローラーホッケー(1992年) 
 
(2023/5/21)NM
 
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フツーの体育教師の僕がJリーグクラブをつくってしまった話
 [スポーツ]

フツーの体育教師の僕がJリーグクラブをつくってしまった話
 
佐伯仁史/著
出版社名:徳間書店
出版年月:2021年3月
ISBNコード:978-4-19-865251-7
税込価格:1,650円
頁数・縦:208p・19cm
 
 Jリーグ所属の富山カターレの設立に尽力した体育教師の自伝。
 内容的には武勇伝と本人の生き方に関する記述が多く、それはそれで面白いのだが、カターレ富山や立山フットボールアカデミー、TSC(富山スポーツコミュニケーションズ)などの設立のいきさつなどについて、もう少し詳しく知りたかった。
 
【目次】
第1章 Jリーグクラブ誕生までの闘い
 この街は変わらなければならない
 Jリーグクラブはなぜ必要か
  ほか
第2章 教師だからできた仕事と夢の両立
 教師だから他のことができる
 ド派手メイク女子高生を肯定する
  ほか
第3章 無理の壁を突破してきた僕の半生
 危うく死にかけた無謀なチャレンジ
 ボールは正直だ
  ほか
第4章 地方にこそビジネスチャンスあり!
 クラブはカターレ富山になったが…
 地域トップたちを前に自説を語る
  ほか
 
【著者】
佐伯 仁史 (サエキ ヒトシ)
 1964年生まれ。富山市出身。同市立星井町小~同南部中~富山県立富山東高~筑波大学体育専門学群卒。現在、富山県立雄峰高等学校教諭。体育の教鞭を執る。実業校、進学校、定時制、支援学校すべての校種を経験。教職と並行して、社会生活や教育現場におけるスポーツの重要性を研究、実践。立山フットボールアカデミー(現立山ベアーズ)を設立、そこから独立したFC富山U-18などを経て、2005年NPO法人富山スポーツコミュニケーションズを設立し、理事長に就任。富山県サッカー協会特任理事として「Jリーグスタディグループ」を設置し、県民クラブ(そのまま「カターレ富山」に)を創設した。JFA(日本サッカー協会)公認B級コーチ、JFAスポーツマネジャーズカレッジサテライト講座インストラクター。
 
【抜書】
●左車線
 富山県民の保守的な特徴。
〔 ここで少し、富山の県民性に触れておきたい。まえがき部分にも記したが、他県のドライバーが富山県内を車で走行していたら、妙な光景に出くわすと思う。2車線、3車線道路を走行する際、地元のドライバーは左車線、いわゆる走行車線をもっぱら使う。左車線が渋滞中になった場合、なぜか右車線、いわゆる追い越し車線は空くことになる。車線変更すればいいのに、渋滞の走行車線から動こうともしない。
 何か新たなことを他に先んじて行うことが不得手なのだ。他人が右車線に動き出してうまくいくのを見て、安心して自分たちも動き出す。そんな保守的な県民性だ。僕自身は慎重である一方で、自ら突破口を開くところもある。いわば「心の車線変更」、これはサッカーのFWで培ったものだと思う。〕
 
●ダメな奴
〔 ダメな奴ほど与える影響は大きい。ゆえにいい集団、組織にしたければ、ダメな奴ほど大切に育てなくてはいけないのである。〕
 
●スポーツ
〔 「相手」「ルール」「審判」があれば、それはスポーツ。
 これは遊びにも共通する条件だ。トランプ、囲碁、将棋、麻雀も、その理屈で考えれば立派なスポーツといえるし、激しい身体活動を必ずしも伴わないものなのだと思う。〕
 
(2022/11/22)EB
 
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バルサ・コンプレックス “ドリームチーム”から“FCメッシ”までの栄光と凋落
 [スポーツ]

バルサ・コンプレックス “ドリームチーム
 
サイモン・クーパー/著 山中忍/訳
出版社名:ソル・メディア(footballista)
出版年月:2022年4月
ISBNコード:978-4-905349-62-4
税込価格:2,200円
頁数・縦:522p・19cm
 
 クライフから現在のメッシにつながる、バルサ流―サッカーの遷移を語る。
 クライフに対してもメッシに対しても、辛口な筆致が印象的である。
 
【目次】
第1部 大聖堂の裏側
 バルサに触れ、バルサを知る
 「バルサの館」名士録
第2部 ザ・創造者
 足で語った男
 FCバルセロナ(教祖ヨハン・クライフ作)
  ほか
第3部 黄金期2008-2015
 身長不問の寄宿学校、アカデミー以上の存在
 リオネル・メッシの摩訶不思議
  ほか
第4部 ザ・タレント
 “タレント”とは
 “絶対才人制”
  ほか
第5部 大聖堂の崩壊
 移籍市場の悲喜劇
 盗まれたマシア
  ほか
 
【著者】
クーパー,サイモン (Kuper, Simon)
 ベストセラー『Soccernomics』の共著者。ウィリアム・ヒル主催の年間スポーツ本大賞を受賞した処女作『サッカーの敵』(白水社)は、サッカー関連書籍の名著として広く知られる。かつては英国の『タイムズ』紙と『オブザーバー』紙でフットボールコラムを担当し、現在は英紙『フィナンシャル・タイムズ』のコラムニスト。
 
山中 忍 (ヤマナカ シノブ)
 1966年生まれ。青山学院大学卒。94年に渡欧し、駐在員からフリーライターに。第二の故郷である西ロンドンのチェルシーをはじめ、「サッカーの母国」におけるピッチ内外での関心事を、時には自らの言葉で、時には訳文として綴る。英国スポーツ記者協会およびフットボールライター協会会員。
 
【抜書】
●クライフ対クライフ(p156)
〔 そして、サッカーそのものをも変えた。以前、ファビオ・カペッロは「フットボールの近代史における3大レガシー」として、「ダッチ・スクール(オランダの“トータルフットボール”)、サッキ時代(於ミラン)、バルサの一時代(グアルディオラ体制下)」を挙げている。いずれも、素早くパスを繋いで攻め、ハイプレスでボールを奪う特徴を持つ、クライフに触発されたチームだ。2010年のワールドカップ決勝は、クライフ個人にとっての栄光の瞬間でもあった。「クライフ対クライフ」とも言われたスペインとオランダの一騎打ちでは、ピッチに立ったスペイン代表選手のうち7名が、クライフ流の育成組織であるマシアで教育を受けた背景を持ち、オランダ代表にも、アヤックスのクライフ流アカデミー卒業生が7名いた。ちなみに本人は、自身のスタイルにより忠実であるとしてスペインを応援していた。〕
 
●カンテラ(p163)
 スペイン語で「石切り場」を意味する。cantera。
 
●マシア(p177)
 カタルーニャ語で「農家」の意味。masia。
 
●15本、4秒(p267)
 グアルディオラがバルサのチームに課したルール。
 パス15本……ビルドアップに最低でもパスを15本つないだうえで相手ゴールに襲いかかる。
 4秒ルール……バルサがボールを失った瞬間、群れを成してボール奪取を狙う4秒間。
 
●第一夜効果(p379)
 普段とは異なる睡眠環境での1泊目は、脳の半分(主に左脳)が起きたままの異常な状態にある。脳の半球間における信号のやり取りも通常の睡眠中とは違って活発。
 アメリカのブラウン大学による研究結果。
 おそらく、サバイバルモードの脳が見知らぬ環境での安全性を確認しようとしている。
 
(2022/9/28)NM
 
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科学は「ツキ」を証明できるか 「ホットハンド」をめぐる大論争
 [スポーツ]

科学は「ツキ」を証明できるか――「ホットハンド」をめぐる大論争
 
ベン・コーエン/著 丸山将也/訳
出版社名:白揚社
出版年月:2022年6月
ISBNコード:978-4-8269-0238-0
税込価格:2,970円
頁数・縦:325, 9p・19cm
 
 バスケットボールでよく話題になる「ホットハンド」(ツキ)について、それが存在するのかどうか、科学的な研究・論文を逍遥するエッセー。
  バスケットボールにこだわらず(中心に据えつつ)、様々な分野について、「ツキ」について考察した末に、「ホットハンド」は存在する、という結論に至る。
 
【目次】
第1章 ホットハンドとバスケットボール
第2章 ホットハンドを生む環境とは
第3章 ホットハンドを研究する
第4章 ホットハンドを信じない人々
第5章 ギャンブラーの誤謬とホットハンド
第6章 データによって明らかになった事実
第7章 意外な真実
 
【著者】
Cohen, Ben (コーエン,ベン)
 スポーツジャーナリスト。『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙の記者として、バスケットボールやオリンピックをはじめとするスポーツに関する記事を多数執筆。ニューヨーク在住。
 
丸山 将也 (マルヤマ マサヤ)
 翻訳家。国際基督教大学教養学部卒業。
 
【抜書】
●ネイスミス(p126)
 バスケットボールは、1891年、マサチューセッツ州スプリングフィールドの国際YMCA(キリスト教青年会)にて、冬に行うスポーツとして生まれた。春は野球、秋はフットボールだった。
 発案者は、ジェームズ・ネイスミス。ルーサー・ギューリックというい学部長が、学生たちが冬にできる面白いスポーツを求めていた。
 
●ギャンブラーの誤謬(p178)
 同じ色が続くより、続かないほうに賭ける人が多い。確率は五分五分?
 
(2022/9/21)NM
 
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嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか
 [スポーツ]

嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか (文春e-book)
 
鈴木忠平/著
出版社名:文藝春秋
出版年月:2021年9月
ISBNコード:978-4-16-391441-1
税込価格:2,090円
頁数・縦:476p・20cm
 
 落合の番記者を務めた男の「落合博満論」。
 「地方版」で赤字ばかりを出し(記事の誤植。固有名詞や記録の誤りは紙面の信頼性を損なう重大問題)、「取材するメンツは毎年ほとんど変わらないから赤字を出すことはないだろう」とプロ野球担当に「飛ばされた」スポーツ紙記者が落合と出会い、落合の謎に興味を持ち、選手やスタッフへの取材を通して落合の真の姿を解き明かしていく。
 見えてきたことは、その合理的な考え方と、それを受け入れることができない周囲の無理解か。
 
【目次】
第1章 川崎憲次郎―スポットライト
第2章 森野将彦―奪うか、奪われるか
第3章 福留孝介―二つの涙
第4章 宇野勝―ロマンか勝利か
第5章 岡本真也―味方なき決断
第6章 中田宗男―時代の逆風
第7章 吉見一起―エースの条件
第8章 和田一浩―逃げ場のない地獄
第9章 小林正人―「2」というカード
第10章 井手峻―グラウンド外の戦い
第11章 トニ・ブランコ―真の渇望
第12章 荒木雅博―内面に生まれたもの
 
【著者】
鈴木 忠平 (スズキ タダヒラ)
 1977年、千葉県生まれ。愛知県立熱田高校から名古屋外国語大学を卒業後、日刊スポーツ新聞社でプロ野球担当記者を16年間経験した。2016年に独立し、2019年までNumber編集部に所属。現在はフリーで活動している。
 
(2022/6/30)EB
 
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イップス 魔病を乗り越えたアスリートたち
 [スポーツ]

イップス 魔病を乗り越えたアスリートたち (角川新書)
 
澤宮優/〔著〕
出版社名:KADOAWA(角川新書 K-372)
出版年月:2021年10月
ISBNコード:978-4-04-082397-3
税込価格:1,056円
頁数・縦:273p・18cm
 
 ゴルフでパットの際に腕が固まって狙いどおりに打てない、野球の投手で指が緊張してストライクが入らない……。これらの症状を「イップス」と呼ぶ。
 身体的原因、精神的原因のいずれも考えられるが、本書では、実際にイップスに苛まれ、克服したプロ野球選手およびプロゴルファー5名の実例を取り上げ、イップスの身体的なメカニズムについて考察する。
 
【目次】
第1章 捕手にボールが届かない―岩本勉(元北海道日本ハムファイターズ投手)
第2章 一塁への送球がスライドしてしまう―土橋勝征(元東京ヤクルトスワローズ内野手)
第3章 ボールが指にひっかかる―森本稀哲(元北海道日本ハムファイターズ外野手)
第4章 自分の写真を見たことでパター不振に―佐藤信人(プロゴルファー)
第5章 パターする腕に電気が走った―横田真一(プロゴルファー)
第6章 イップスのメカニズム
 
【著者】
澤宮 優 (サワミヤ ユウ)
 1964年、熊本県生まれ。ノンフィクション作家。青山学院大学文学部史学科卒業、早稲田大学第二文学部日本文学専修卒業。主に陰の世界で懸命に生きる者に光を当てることをテーマに幅広く執筆。2003年に刊行された『巨人軍最強の捕手 伝説のファイター吉原正喜の生涯を追う』(晶文社、のち『戦火に散った巨人軍最強の捕手 吉原正喜・炎の生涯』と改題のうえ河出文庫)で第14回ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。
 
【抜書】
●イップス(p7)
 Yips。もともとゴルフから来た用語。
 1930年前後に活躍したプロゴルファーのトミー・アーマーが、パットがうまくいかなくなり、ゴルフ生命を絶たれた。1967年に、彼がこの症状を「イップス」と名付けたのが始まり。
 「イップス」の語源は、子犬が鳴く声を表したもの。あるいは人が突発的に出す声で、「ひゃあ」「うわあ」を意味する。アメリカでは、何か失敗したときにとっさに「ウップス」と声を上げる。「やってしまった」「しまった」という意味。
 言葉自体も学術的な根拠からできたものではない。
 
●ジストニア(p226)
 大脳基底核に障害が起こり、筋肉に意思を伝える中枢神経機能の抑制系が低下して異常をきたす症状。過度に筋肉が作動して運動の目的を遂行できないという障害。
 理容師がハサミを使いすぎて、ハサミを持った瞬間に手が震える。歌手で声が突然でなくなる。ギタリストで薬指と中指が同時に動いてしまう。書痙。弓道の早気(はやけ:矢を放つとき、弓を引いた状態のまま矢を放つタイミングをはかる「会〈かい〉」という段階があるが、会を十分に待てずに早期に発射してしまう癖)。など。
 イップスは、ジストニアの一種?
 イップスは、クローズスキルのときに起こりやすい。
 クローズスキル……運動の動き出しが相手ではなく自分にあるとき。キャッチボールでいえば、相手からボールを受けるのではなく、自分から投げる時。
 
●課題固有(p248)
 イップスは、「職業性ジストニア」に似ているが、イップスの症状が職業と関係ない場合もある。そこで、「課題固有の局所性ジストニア」という呼び方が適正かもしれない。
 
(2022/3/17)NM
 
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風間八宏の戦術バイブル サッカーを「フォーメーション」で語るな
 [スポーツ]

風間八宏の戦術バイブル  サッカーを「フォーメーション」で語るな (幻冬舎単行本)
 
風間八宏/著
出版社名:幻冬舎
出版年月:2021年11月
ISBNコード:978-4-344-03838-7
税込価格:1,540円
頁数・縦:181p・19cm
 
 風間八宏の独特なサッカー戦術論。フォーメーションとかシステムではなく、個人戦術に重点を置いて、点の取り方、守備の仕方を説く。
 結局、突き詰めるとサッカーとは個人の能力、創意工夫がものをいう競技である。相手が形を極めれば極めるほど、それを超えていく個の力が重要になっていく、ということなのだろう。
 ビルドアップのときにボールを奪いに来る相手を囲む攻撃、チームによって異なる最適の距離感、ボールから目を離すタイミングの重要性など、示唆に富む内容である。
 
【目次】
第1章 ゴール前で「センターバック」を攻撃する
第2章 ビルドアップは相手を「囲む」
第3章 欧州プレイヤー&クラブ解説
第4章 ボールを奪い切る守備
第5章 川崎フロンターレと名古屋グランパス
第6章 日本サッカーの育成改革
 
【著者】
風間 八宏 (カザマ ヤヒロ)
 1961年10月16日、静岡県生まれ。清水商業高校時代に79年のワールドユースに出場。筑波大学在学時に日本代表に選出される。卒業後、ドイツのレバークーゼンなどで5年間活躍後、89年にマツダ(現サンフレッチェ広島)へ加入。97年に引退後、桐蔭横浜大学サッカー部、筑波大学蹴球部、川崎フロンターレ、名古屋グランパスの監督を歴任。現在はセレッソ大阪の技術委員長および、サッカークラブ「トラウムトレーニング」の代表を務める。
 
【抜書】
●止める・蹴る・運ぶ・受ける・外す(p7)
 〔ボールを止めるとは、何でもできる位置にボールの絵柄見えるくらいに静止させること。なおかつ一番遠くまで蹴ることができ、次の動作に一番速く移ることができるように、ボールを自分の場所に置くこと。運ぶとは動きながら次の足でボールをコントロールできる場所に置き続けること、そして目的に向かって最短で行けること。蹴るに関しては、足の指のどこに当てるかを解説した本も書きました。〕
 
●前向きの選手(p23)
 「前向きの選手を数えると、その攻撃がうまくいくかがわかる」。
 正確に言うと、「縦方向のパスやクロスを受けられる位置にいる選手のうち、何人が相手ゴールに向いているか」。
 「前向きの選手」の数がきちんとそろっているほど、「センターバックを攻撃」でることになる。
 
●センターバックを攻撃する四つの方法(p23)
 (1)裏へ飛び出す
 (2)センターバックの背中側に立つ
 (3)センターバックに向かって突っかけ、突然方向を変える
 (4)動きすぎない。それでいて背中を取り続ける
 
●歩く(p73)
〔 メッシはチームの中で歩くことを許されていて、プレーに関与できそうな場所でうろうろしていることも多いです。
 でもそうやって歩くことで、捕まりづらくなっているんですよね。相手がマークの受け渡しで対応しようとしても、メッシがなかなか自分の方向へ近づいてこないので捉えるタイミングを計りづらい。守る側としては対応がすごく難しい。
 逆に味方からすると、メッシはあまり動かないので、位置を確認しやすいという利点がある。〕
 
●止まる・狙う・奪う(p110)
 守備の原則は、「止まる・狙う・奪う」の三つ。
 
(2022/2/17)NM
 
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経済学者が語るスポーツの力
 [スポーツ]

経済学者が語るスポーツの力
 
佐々木勝/著
出版社名:有斐閣
出版年月:2021年10月
ISBNコード:978-4-641-16585-4
税込価格:2,310円
頁数・縦:214, 23p・19cm
 
 スポーツ(をすること)が、個人に与える影響、集団・社会に与える影響、高齢者の健康に与える影響について分析した論文を逍遥し、経済学的に論じる。
 特に目新しい知見はあまりないが、改めて「スポーツの力」を認識することができた。
 
【目次】
第1章 スポーツから非認知スキルを習得できるか?―勉強だけでなく協調性、統率力、根性も社会人には必要
第2章 スポーツが女性の社会進出を後押しするか?―女性の教育や就業に与える影響
第3章 スポーツで目標を達成する力を伸ばせるか?―行動経済学から見たスポーツにおける損失回避行動
第4章 選手への報酬を増やせば勝てるのか?―スポーツ・データから見る賃金インセンティブ
第5章 多様な人材がチームを強くするか?―ダイバーシティと勝利の方程式
第6章 企業がスポーツ・チームを持つのは得なのか?―一体感の醸成と従業員のやる気
第7章 企業にスポーツ支援を頼りきりでよいのか?―オリ・パラ出場選手の活躍と外部性
第8章 オリンピックに経済効果はあるのか?―長野オリンピック・パラリンピック大会のケース
第9章 高齢者のスポーツ参加で介護費用は抑えられるか?―健康資本投資と健康寿命
 
【著者】
佐々木 勝 (ササキ マサル)
 大阪大学大学院経済学研究科教授。1993年、テンプル大学本校教養学部卒業。1998年、ジョージタウン大学大学院経済学研究科博士課程修了。1998年、経済学博士号取得(ジョージタウン大学)。
 
【抜書】
●非認知スキル(p14)
 ① 集団の一員として集団意思決定を円滑に進めることができる協調性。
 ② 目標のために望ましい行動をとる自己規律・自己管理。
 ③ リーダーとして同僚や部下をまとめることができる統率力。
 ④ 困難な仕事にも果敢に立ち向かうことができる忍耐力・根性・闘争心。
 ⑤ 部署内の上司、部下、同僚、パート従業員に対する気配りや思いやり。
 
●ピア効果(p53)
 ピア(peer)とは、もともと同レベルの人のこと。そのような人たちの集団に入ると、互いに意識し、影響を受けることを「ピア効果」という。
 
(2022/2/14)NM
 
〈この本の詳細〉


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