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独立開業ああ本日も仕事なし 新人司法書士円月堂抱腹絶倒奮戦記
 [ 資格]

独立開業 ああ本日も仕.jpg
著者: 成田 尚志著
本体価格: \1,300
出版:ビジネス社
サイズ:B6判 / 207p
ISBN:4-8284-1026-0
発行年月:2003.1.15

●司法書士を目指す方に、ぜひ「読んでほしくない」1冊

約2万人が受験し、合格者は600人前後(合格率2.6%程度)という狭き門、司法書士。しかも、世の中資格ブームということで、年々、受験者数は増えているらしい。
そんな難関を突破して資格を取っても、いざ開業してみると、そう簡単にお客はやって来ない。
事務所に、目立つように看板を掲げたり、知り合いの不動産屋を回ったり、近くの銀行に挨拶に行ったり、パンフレットを作って住んでいるマンションで配ったり……。結局、順調に仕事が入ってくるようになるまでは、営業活動の日々が続くのだ。営業の仕事がいやで、司法書士を目指したはずなのに!
苦労の挙句、1年目の収入が平均して月30万円程度。そこから事務所の家賃だけで13万円もっていかれると、生活していけない。で、1年めにして早々に事務所の引越しとなる。家賃7万円……。
さらに、少しでも安定した収入を得るために、アルバイトを探す。夕方週3日、日曜日まる1日の出勤……。
かくも、司法書士の仕事というのはキビシイものなのだ。いや、これは合格していきなり開業してしまった著者がイケないのかも知れない。ふつう、先輩司法書士の事務所で修行を積み、ある程度実務を覚え、お客さんを作ってから独立、という手順を踏むものである。合格前に「都内の某司法書士事務所」の補助者として働いたことが、妙な自信となり、アダとなったか。それにしてもこの人、行政書士と、宅建の資格まで持っているのだ。何とかならんのか!?

司法書士という仕事に興味があって読んだ。しかし、司法書士を目指す人は、読まないほうがいいかも知れない。サラリーマンのほうがラクだ、ということを教えてくれる!?

同じように難関の司法書士試験を突破し、開業した人の顛末記として『ツーウェイ資格試験合格法』(山本浩司著、日経BP社)というのがある。読み比べてみるのも一興だ。士業というものが、生易しい職業ではないことが実感できるはずだ。でもこちらは、司法書士って、素敵な職業かもしれない、と思わせてくれる。

参考URL:無頼派司法書士円月堂の未練
http://www.ne.jp/asahi/nemuri/engetudou/

(03/7/22)【蔵】

<この本の詳細>
http://www.bk1.co.jp/product/2269751
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