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ユニバース2.0 実験室で宇宙を創造する
 [自然科学]

ユニバース2.0 実験室で宇宙を創造する
 
ジーヤ・メラリ/著 青木薫/訳
出版社名:文藝春秋
出版年月:2019年7月
ISBNコード:978-4-16-391065-9
税込価格:2,420円
頁数・縦:397p・20cm
 
 「実験室」で宇宙が造れるのか? その謎に挑む科学者たちへのインタビューを通して、最前線の宇宙論を分かりやすく紹介する……。
 とは言うものの、相対性理論や量子論の基本的なことが分かっていないと、なかなか手ごわい内容である。
 
【目次】
第1章 ビッグバンの残像という手がかり
第2章 空間と時間を取り去っても、そこには量子が残る
第3章 何が宇宙を膨張させたのか?
第4章 新インフレーション理論の幕開け
第5章 宇宙のはじまりは「無」だったのか?
第6章 粒子加速器で生まれ、ワームホールでつながる
第7章 ひも理論が導く無数の平行宇宙
第8章 宇宙の種「磁気単極子」を捕まえる
第9章 ベビーユニバースに手紙を送る方法
第10章 わたしたちは宇宙を創造するべきなのか?
 
【著者】
メラリ,ジーヤ (Merali, Zeeya)
 フリージャーナリスト。ケンブリッジ大学で修士課程まで理論物理学を学び、最優秀で修了。その後、ブラウン大学で宇宙論の博士号を取得。博士論文では、著名な宇宙論の研究者ロバート・ブランデンバーガーがアドバイザーだった。現在は『ニュー・サイエンティスト』『ネイチャー』『サイエンティフィック・アメリカ』などに寄稿している。
 
青木 薫 (アオキ カオル)
 1956年生まれ。京都大学理学部卒業、同大学院博士課程修了。理学博士。翻訳家。
 
坂井 伸之 (サカイ ノブユキ)
 山口大学大学院創成科学研究科教授。早稲田大学理工学部助手、京都大学基礎物理学研究所研究員、ケンブリッジ大学応用数学及理論物理学科客員研究員、山形大学地域教育文化学部准教授などを経て現職。専門は理論宇宙物理学、スポーツ物理学。
 
【抜書】
●平行宇宙(p73)
 1950年代に、アメリカの物理学者ヒュー・エヴェレット三世が提案。
 私たちの宇宙は数ある平行宇宙の一つにすぎず、二つ以上の結果がありうる量子的な実験で測定が行われるたびに、実在は分岐し、一つの可能性に対して一つの平行世界が生まれる。
 
●プランクスケール(p259)
 ひも理論は、「すべての素粒子は、振動する小さなひものループでできている」というシンプルな前提から出発する。ループになったひものサイズは約10の-35乗メートル。原子核の直径の十億分の一のさらに十億分の一。プランクスケールと呼ばれる最小の長さ。
 このスケールよりも小さな領域は、決して見ることができない。
 
(2019/10/12)KG
 
〈この本の詳細〉


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