小説岩波書店取材日記
[ 読書・出版・書店]
中野慶/著
出版社名:かもがわ出版
出版年月:2021年12月
ISBNコード:978-4-7803-1197-6
税込価格:2,200円
頁数・縦:230p・19cm
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帯に「リアルすぎるユーモア小説です。」とあるが、これはシニカル。ユーモア小説と呼んでいいのかどうか……。
むしろシュールすぎます。
主人公の女性二人のキャラが立ちすぎ。テレビドラマや現実で見かける、自分の知っている範囲の若い女性としては、とてもリアルではない。出版社には、こんな女性がわんさかいるのだろうか?
【目次】
プロローグ 円筒分水を見ていた
第一日 爆笑した専務はその昔
第二日 卓越編集者に教わる驚異の賃金制度
第三日 組合のエースは叩き上げの読書家
第四日 瀬戸際で求められる経営改革
第五日 吉野源三郎。女性社員。ユニオンとマルクスと
第六日 組合執行部派と批判との攻防線
第七日 醜男の効用。会社の現在地
エピローグ 馬と蟻
【著者】
中野 慶 (ナカノ ケイ)
本名大塚茂樹。1957年生まれ。早稲田大学第一文学部、立教大学大学院(修士中退)で日本現代史を専攻。岩波書店には夜間受付(嘱託)を経て1987年入社。校正部・辞典部を経て編集部で単行本、世界、岩波現代文庫(6年間編集長)等を担当した。労働組合では執行委員・地協委員等を経験。同社が提訴された沖縄戦裁判の担当者の一人。2014年早期退職して著述業。中野名では小説・児童文学を執筆。本名では評伝・ノンフィクションを執筆。主著に『原爆にも部落差別にも負けなかった人びと…広島・小さな町の戦後史』。
(2022/3/28)NM
〈この本の詳細〉
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