新聞記者、本屋になる
[ 読書・出版・書店]
落合博/著
出版社名:光文社(光文社新書 1154)
出版年月:2021年9月
ISBNコード:978-4-334-04561-6
税込価格:1,034円
頁数・縦:219p・18cm
■
毎日井新聞の企画記事で「ミズノスポーツライター賞 優秀賞(賞金50万円)」を2度受賞(2004年度、2007年度)した新聞記者による、転職顛末記。
なぜ本屋になったのか、「正直、自分自身にも良く分からない」(p.56)らしいのだが、いろんな人との出会いがそうさせたようだ。肩の力の抜けた生き方なのである。それが、今の時代の本屋に向いていたか。斜陽産業で新規参入の熾烈な競争はないし、自分の趣向を生かして気ままに過ごせる。培ってきた人脈を生かして、トークライブや短歌の会など、本屋という場はいろんなイベントも開催できる。収入はあまり多くないけど……。
一文が短く、テンポもよくて読みやすい。一気に読み終えてしまった。さすが、賞を取るほどの新聞記者の文章である。
【目次】
第1章 新聞記者だった
第2章 本屋開業に向けて
第3章 どんな本屋か
第4章 本を売るだけでなく
第5章 本屋の日々/考えていること
【著者】
落合 博 (オチアイ ヒロシ)
1958年山梨県甲府市生まれ。Readin’Writin’ BOOKSTORE店主兼従業員。東京外国語大学イタリア語学科卒。読売新聞大阪本社、ランナーズ(現アールビーズ)を経て、1990年毎日新聞社入社。主にスポーツを取材。論説委員(スポーツ・体育担当)を最後に2017年3月退社。
(2022/6/10)NM
〈この本の詳細〉
コメント 0