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世界正義論
 [社会・政治・時事]

世界正義論 (筑摩選書)
 
井上達夫/著
出版社名:筑摩書房(筑摩選書 0054)
出版年月:2012年11月
ISBNコード:978-4-480-01558-7
税込価格:1,980円
頁数・縦:390, 8p・19cm
 
 難解な内容であった。やがて世界が一つになり、世界政府ができて人類の幸福が訪れるという理想郷は幻想であり、世界政府が民主的に機能しないという指摘は目から鱗。
 そもそも、世界正義論には五つの主要な問題系があり(第2章から第6章のテーマ)、本書は世界正義の概説書ではないものの、それらすべてを網羅している、とのことである(p.386、あとがき)。
 
【目次】
第1章 世界正義論の課題と方法
第2章 メタ世界正義論―世界正義理念の存立可能性
第3章 国家体制の国際的正統性条件―人権と主権の再統合
第4章 世界経済の正義―世界貧困問題への視角
第5章 戦争の正義―国際社会における武力行使の正当化可能性
第6章 世界統治構造―覇権なき世界秩序形成はいかにして可能か
 
【著者】
井上 達夫 (イノウエ タツオ)
 1954年、大阪生まれ。77年、東京大学法学部卒業。現在、東京大学大学院法学政治学研究科教授。法哲学を専攻。著書に『共生の作法―会話としての正義』(創文社、サントリー学芸賞受賞)、『法という企て』(東京大学出版会、和辻哲郎文化賞受賞)などがある。
 
(2023/8/9)NM
 
〈この本の詳細〉


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