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定年準備 人生後半戦の助走と実践
 [経済・ビジネス]

定年準備 - 人生後半戦の助走と実践 (中公新書)  
楠木新/著
出版社名:中央公論新社(中公新書 2486)
出版年月:2018年5月
ISBNコード:978-4-12-102486-2
税込価格:886円
頁数・縦:251p・18cm
 
 
 定年後、どう過ごすか。60歳で定年を迎えるとして、その後の人生は20年以上ある。後期高齢者となるまでの15年は、まだ働ける年代である。
 定年後の過ごし方、特に仕事や働き方に関して、これまでの取材によって得た実例を紹介しつつ、40代後半から準備をしておこうと説く。
 
【目次】
第1章 人生は二度ある?
第2章 「もう一人の自分」を発見
第3章 60歳からのハローワーク
第4章 最後に戻るのは地域と家族
第5章 童心に返る
第6章 魅力的な先達に学ぶ
第7章 逆境がチャンス
エピローグ 定年準備のための行動六か条
 第一条 焦らずに急ぐ
 第二条 趣味の範囲にとどめない
 第三条 身銭を切る
 第四条 個人事業主と接触する
 第五条 相手のニーズに合わせる
 第六条 自分を持っていく場所を探す
 
【著者】
楠木 新 (クスノキ アラタ)
 1954年(昭和29年)、神戸市に生まれる。京都大学法学部卒業。生命保険会社に入社し、人事・労務関係を中心に、経営企画、支社長等を経験。勤務と並行して、大阪府立大学大学院でMBAを取得。「働く意味」をテーマに取材・執筆・講演に取り組む。2015年、定年退職。神戸松蔭女子学院大学教授。楠木ライフ&キャリア研究所代表。
 
【抜書】
●スワンベーカリー(p103)
 王子養護学校の元教師である小島靖子が、同校の知的障碍者の保護者たちと一緒に「卒業生を応援する会」を立ち上げた。
 1999年に、「スワンベーカリー十条店」が開店。助成金で運営する福祉作業所ではなく、みんなで働いて賃金を得る「有限会社ヴイ王子」として出発。
 立地がよくなかったので、パンのお届け販売や、出張販売に力を入れた。お母さんたちも、必死で販路を開拓。地域の人たちも応援してくれた。
 当初、卒業生たちには接客は難しいだろうと思っていたが、客から、「何かとても温かい気分になります」「元気が出ます」と好評。知的障碍者たちの接客が、大きな付加価値となっていた。
 創業者以来8年の間に販路も広がり、厚生労働省や都庁、北区役所にも出張販売するようになった。当時、知的障碍者17名を含む35人が働き、時給は740円、月に10万円の収入も可能。
 有限会社ヴイ王子は、ANAウイングフェローズ(株)と合併(2013年)、ANAウィングフェローズ・ヴイ王子株式会社となる。ベーカリー事業、機体の整備記録などの電子データ化、ANAスタッフのユニフォームに関する仕事など。
 また、社会福祉法人ドリームヴイの理事長でもある小島さんは、高齢者の方々への昼食の食事場所として、「カフェレストラン長屋」を2104年に桐ヶ丘団地内に開店。障碍者も一緒に働いている。「ここは急がせないからいい」「ゆったりした雰囲気がいい」と好評。
 さらに、他の社会福法人や地域の人たちと「桐ヶ丘サロンあかしや」を2016年にスタート。ふらりと立ち寄って一休みできる場所。
 
(2018/8/19)KG
 
〈この本の詳細〉


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