あの天才たちは、こう育てられていた! 才能の芽を大きく開花させる最高の子育て
[教育・学参]
諸富祥彦/著
出版社名:KADOKAWA
出版年月:2018年12月
ISBNコード:978-4-04-604055-8
税込価格:1,620円
頁数・縦:239p・19cm
古今東西、34人の「天才」たちの業績と子ども時代のエピソードを紹介し、大成した理由を親や世間との関りに焦点を当てて解説する。
34人の中には、「天才」というよりむしろ「偉人」と表現したほうが適切な人も含まれる。
【目次】
好きなこと・やりたいことを見つける
部屋のコンセントをいたずらしたりして困ってしまう(スティーブ・ジョブズ)
やりたくないことは一切しない!そんな性格、どう対処すればいい?(ジョン・レノン)
子供を芸術の道に進ませたいけど…(パブロ・ピカソ)
「教育ママ(パパ)」のように接してしまう(ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト)
学校で、いたずらばかりしているようだ(ウォルト・ディズニー)
ガラクタやいらないものをたびたび拾ってくる(ライト兄弟)
語彙力・コミュニケーション力を高める
10歳になるのに、あまり言葉を口にしない(アルベルト・アインシュタイン)
息子と上手くコミュニケーションを取りたいけれど、よく分からない…(チャーリー・チャップリン)
障害を持って生まれた子ども。どう育てれば…(ヘレン・ケラー)
親しい友達としか交流していない。社交的な性格ではないかも…(アンリ・ファーブル)
何度か転校させているけれど、子どもの負担になっていないかな?(杉原千畝)
シングルマザーとして、子どもとどう接すればいい?(福澤諭吉)
思考力・集中力をつける
いつもぼーっとしているように見える。大丈夫かな?(アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ)
何かをはじめたかと思うと飽きて、すぐやめてしまう(レオナルド・ダ・ヴィンチ)
1つのことに集中し過ぎて周りが見えなくなる(フィンセント・ファン・ゴッホ)
何か1つのことに熱中させるにはどうすればいい?(ハインリヒ・シュリーマン)
子どもの想像力を豊かにしてあげたい。どうすればいい?(ハンス・クリスチャン・アンデルセン)
お金の大切さを学ばせてあげたい(松下幸之助)
内気なわが子だけど、人を見る力は養ってあげたい。どうすればいい?(徳川家康)
自信・自立心をつける
子どもが学校でからかわれているらしい…(スティーヴン・ホーキング)
わが子は学校のトラブルメーカー。困ってしまう…(ベーブ・ルース)
離婚することに。子どもはどんな気持ちだろう?(アイザック・ニュートン)
子どもが嘘をついたら、どんな方法で対処すればいい?(ココ・シャネル)
子どものためを思ってしているけれど、反発された(フローレンス・ナイチンゲール)
算数が得意なようだけど、その能力を伸ばす方法はある?(伊能忠敬)
中学生になっても、おねしょが治らない(坂本龍馬)
行動力・実行力をつける
あまり外に出ず、家の中でばかり遊んでいる(マリー・キュリー)
外で遊び回るのは悪くないけれど、周りに迷惑をかけていないかな?(ガリレオ・ガリレイ)
人と違ったことをするのが好きなのいいけれど…(ヨハン・ハインリヒ・ペスタロッチ)
息子が不登校に。どうしたらいいだろう?(カール・グスタフ・ユング)
積極的にお手伝いしてくれる。このまま育ってくれれば…(マザー・テレサ)
大好きな漫画にハマっているわが子。このままでいい?(手塚治虫)
仕事が忙しくて、子どもと接している時間がなかなかない(夏目漱石)
長男だからこそ、厳しく育ててしまう(西郷隆盛)
【著者】
諸富 祥彦 (モロトミ ヨシヒコ)
1963年、福岡県生まれ。明治大学文学部教授。教育学博士。日本トランスパーソナル学会会長。臨床心理士。上級教育カウンセラー。1992年、筑波大学大学院博士課程修了後、千葉大学教育学部助教授等を経て、現職。著書多数。
【抜書】
●リスボン大地震(p205)
1755年11月1日、リスボン大地震発生。
津波と火災に襲われたリスボンでは、約6万人の死者を出し、街全体が破壊された。
15世紀の大航海時代に始まるポルトガルの黄金期を一瞬にして失わせしめた。
【赤入れ寸評】
・見出しが親目線になっているのはいいが、ときどき、問いかけが出てくるところが統一感に欠ける。たとえば、「1つのことに集中し過ぎて周りが見えなくなる」の次が、「何か1つのことに熱中させるにはどうすればいい?」が来る。
・各節の「子育てに活かしたいポイント」に、偉人紹介の本文をそっくり繰り返した内容が散見される。
(2019/5/23)KG
〈この本の詳細〉
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