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めんどくさい本屋 100年先まで続ける道
 [ 読書・出版・書店]

めんどくさい本屋―100年先まで続ける道 (ミライのパスポ)
 
竹田信弥/著
出版社名:本の種出版(ミライのパスポ)
出版年月:2020年4月
ISBNコード:978-4-907582-21-0
税込価格:1,870円
頁数・縦:241p・19cm
 
 双子のライオン堂の店主が、自らの生い立ちと考え方、同店のコンセプトを語るエッセー。そして、お店の常連・支持者による座談会。
 「本愛」が伝わる一冊である。生活するための「(生業としての)本屋」ではなく、本屋をやるための生活(アルバイトや副業)という発想の転換が潔い。「本屋で稼ぐ」のではなく、「本屋を続けるために稼ぐ」という考え方だ。生き方は人それぞれだ。
 
【目次】
第0章 双子のライオン堂と店主の日常―ある1週間の動き
第1章 気がつけば本屋をやっていた
第2章 2足・3足・3足の草鞋を履く男
第3章 100年続ける本屋の現在地
第4章 この場所に集まる人たちと
第6章 双子のライオン堂の「外側」から
 
【著者】
竹田 信弥 (タケダ シンヤ)
 1986年東京都生まれ。双子のライオン堂・店主。高校2年時にネット古書店を開業し、2004年5月に双子のライオン堂へリニューアル。大学卒業後はベンチャー企業勤務などを経て、2013年4月、東京都文京区白山にリアル店舗をオープン。2015年10月に東京都港区赤坂に移転した。「ほんとの出合い」「100年残る本と本屋」を同店のコンセプトに掲げ、店舗運営のかたわら、読書推進活動などにも携わっている。
 
【抜書】
●二つのコンセプト(p108)
 双子のライオン堂、二つのコンセプト。
 (1)ほんとの出合い……「本当」の「本」との出合いを提供したい。
 (2)100年残る本と本屋……本屋が急速に減少していく現象から、本屋が滅亡する、なくなるという嘆きの言葉への応答。
〔 でも、ぼくには本屋が必要なのです。そして、本屋がなくなったら悲しむ人が、数人はいるのではないか。本当に本屋がなくなった世界がきたときに、1店舗だけでも残っていて、「ほら、本屋って大事だったじゃん」と言いたい、その思いからこのスローガンを掲げたのでもあります。〕
 
●生き残る(p232)
〔 人生において大事なことは、負けないことだと思っている。勝つことではなく、負けないこと。負けなければいい。ある一定の時期においてトントンであるなら、それでいい。勝つことを至上命題にすると、勝ち続けないといけなくなる。
 そんな考え方だから、生き残ることを目標に、本屋をやっている。〕
 
(2021/3/21)KG
 
〈この本の詳細〉


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