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日本のオンライン教育最前線 アフターコロナの学びを考える
 [教育・学参]

日本のオンライン教育最前線──アフターコロナの学びを考える  
石戸奈々子/編著
出版社名:明石書店
出版年月:2020年10月
ISBNコード:978-4-7503-5091-2
税込価格:1,980円
頁数・縦:270p・21cm
 
 新型コロナ感染防止のための緊急事態宣言で学びの場はどう変わったのか。
 「チョーク&トーク」からなかなか脱することができない従来の教室から、一足飛びにオンラインによる授業に移行せざるを得なくなった現状、それに積極的に適応した様々な現場からのレポートを紐解きながら、未来のあるべき学校および学びについて提言する。
 
【目次】
プロローグ 動き始めた日本のデジタル教育
1 学校でICTを使うのが当たり前の社会に―GIGAスクール構想の課題と展望
2 コロナ休校で、海外の学校はどう動いたか?―世界各国の取組から学ぶ
3 コロナ休校で、日本の学校はどう動いたか?―日本各地の取組から学ぶ
4 コロナ休校で、民間の教育産業はどう動いたか?―塾・IT企業・テレビ放送から保護者の反応まで
5 アフターコロナで広がるAI・教育データ活用の可能性
エピローグ アフターコロナ教育を構想する
 
【著者】
 石戸 奈々子 (イシド ナナコ)
 超教育協会理事長、慶應義塾大学教授、CANVAS代表。東京大学工学部卒業後、マサチューセッツ工科大学メディアラボ客員研究員を経て、NPO法人CANVAS、株式会社デジタルえほん、一般社団法人超教育協会等を設立、代表に就任。総務省情報通信審議会委員など省庁の委員多数。NHK中央放送番組審議会委員、デジタルサイネージコンソーシアム理事等を兼任。政策・メディア博士。
 
【抜書】
●アナログ時代の教育(p13)
〔 日本の教育デジタル化が遅れた最大の原因は、アナログ時代の日本の教育が成功しすぎたからと考えます。工業社会の教育が情報社会の教育に移ることに対する漠然とした不安に覆われていました。〕
 
●ドイツ(p64)
 新型コロナ禍のロックダウンによる休校が長期化すると、ドイツ政府からパソコン等の端末を持たない家庭の子供に一人あたり150ユーロが支給された。
 ロックダウンが始まる数週間前に市内のすべてのエリアでWi-Fiがつながるよう、ネットワークが整備された。
 
●ICT「三種の神器」(p79)
 オンライン上の仮想教室に必要な三種の神器は、「アカウント」「デバイス」「通信手段」。
 (平川理恵、広島県教育長)
 
●T2(p128)
 青森市では、5月25日(2020年)から再開した通常授業で、多くの学校で変化があった。
 従来、同じ時間帯の授業はクラスごとに異なっていたが、遠隔事業のノウハウを採り入れて全学年同時に同じ教科の授業を行うようになった。ある学級で授業をしている教員が各教室のモニター上にも登場する。中学校なら1教科に3〜4人の教員がいるので、他の教員はいわゆるチームティーチングの「T2」の役割を担う。
 〔従来の授業は、1人の先生が1つの学級に責任を持ってすべて教える、言うなれば「抱え込む」形でしたが、今後は、複数の先生が担当を分け、1つのチームとして学年全体の子どもの学習に責任を持つように、学校システムを切り替えていく必要があると考えています。〕
 (成田一二三、青森市教育委員会教育長)
 
(2021/4/27)KG
 
〈この本の詳細〉


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