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内側から見た「AI大国」中国 アメリカとの技術覇権争いの最前線
 [社会・政治・時事]

内側から見た「AI大国」中国 アメリカとの技術覇権戦争の最前線 (朝日新書)  
福田直之/著
出版社名:朝日新聞出版(朝日新書 814)
出版年月:2021年4月
ISBNコード:978-4-02-295124-3
税込価格:935円
頁数・縦:269p・18cm
 
 AI大国となりつつある中国の実態を、長く特派員を務めたジャーナリストが内側から伝える。
 スマートフォン決済や、ビッグデータを用いた芝麻(ゴマ)信用、AIによる顔認証を活用した監視カメラなど、最先端をゆく中国社会を活写する。一方、最先端の半導体を外国に依存するなど、危うい面もあるようだ。それも、中国が本気になって研究開発に資源を投入すれば、あっという間に解決してしまうかもしれない。
 
【目次】
第1章 AI大国が突っ走る
 エクサバイトの世界
 新たな時代の「産油国」
  ほか
第2章 監視社会
 人びとを追う無数のカメラ
 向上する治安と人びとのモラル
  ほか
第3章 中国技術のアキレス腱
 半導体を狙い撃ち
 米国を震撼させた男
  ほか
第4章 社会主義下のイノベーション
 技術のリスクに対する楽観
 「計画経済が大きくなる」
  ほか
第5章 ニューエコノミーの旗手たち
 「スカウター」を作った男呉斐
 武漢で活躍した肺炎検知AI 陳寛
  ほか
 
【著者】
福田 直之 (フクダ ナオユキ)
 1980年東京都生まれ。慶応義塾大学法学部政治学科卒業。2002年朝日新聞社入社。名古屋、東京で経済記者。その間、欧州ジャーナリズム・センター研修派遣、北京大学で中国語研修。17年4月~20年8月北京特派員。現在、東京で経済記者を務めている。
 
【抜書】
●中関村(p80)
 中国のシリコンバレーと呼ばれる。
 北京市北西部にある。精華大学や北京大学などの研究機関に加え、内外のIT企業が拠点を置く。
 
●エコノミック・ステイトクラフト(p151)
 ES。経済を活用して地政学的国益を追求する手段。
 米中による覇権争いでは、ESが多用されており、経済と安全保障を深く結びつけて考える経済安全保障が強く意識されている。
 たとえば中国は、劉暁波氏のノーベル平和賞に抗議してノルウェーからのサーモン輸入を止めた。尖閣諸島をめぐる問題では、日本へのレアアース輸出を止めた。
 
(2021/8/11)NM
 
〈この本の詳細〉


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