田舎暮らし毒本
[社会・政治・時事]
樋口明雄/著
出版社名:光文社(光文社新書 1158)
出版年月:2021年9月
ISBNコード:978-4-334-04565-4
税込価格:990円
頁数・縦:317p・18cm
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良い点、悪い点を挙げながら、田舎暮らしの醍醐味を語る。
田舎暮らしは一筋縄ではいかない。基本的には何でも自分でやらないとならないので、結構面倒そうである。家の補修も薪割も、銃猟禁止区域指定の申請も! 自分には向かないな、と思いながら楽しく読んだ。
【目次】
第1部
移住前の段階
ログハウス
薪ストーブの話
第2部
狩猟問題
電気柵問題
水問題
他にも問題が山積み
移住者と地元民
【著者】
樋口 明雄 (ヒグチ アキオ)
1960年、山口県生まれ。雑誌記者、フリーライター等を経て小説家に。作家業のかたわら野生鳥獣保全活動に従事。趣味は渓流釣りと登山。松涛館流空手初段。2008年『約束の地』(光文社)で第27回日本冒険小説協会大賞および第12回大藪春彦賞。'13年『ミッドナイト・ラン!』(講談社)で第2回エキナカ書店大賞を受賞。
【抜書】
●セトリング(p63)
ログハウス最大のウィークポイント。
「settle」という英語は、「落ち着く」という意味。建築でいれば丸太が収縮すること。ログ材は経年で水分を放出し、乾燥すればするだけ縮んでいく。丸太そのものの重さも影響。直径が少しずつ小さくなり、長さも短くなっていく。それが5、6年は続き、家屋のログ壁全体で最大10cm程度沈む。
ログハウスには、セトリング対応のツールがある。
何年か住んで、明らかにログが沈んでいるのに気づいたら、軒下などに入ってボルトを締め付ける。左右の隙間にはコーキング材を塗り込んでいく。
建築時には、セトリングを予想し、わずかな空間の余裕を作って設計がなされる。
(2022/2/26)NM
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