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一生モノの物理学 文系でもわかるビジネスに効く教養
 [自然科学]

一生モノの物理学 文系でもわかるビジネスに効く教養 (単行本) 
鎌田浩毅/著 米田誠/著
出版社名:祥伝社
出版年月:2022年3月
ISBNコード:978-4-396-61741-7
税込価格:1,760円
頁数・縦:285p・19cm
 
 高校レベルの初級物理学を応用して、10の製品や自然現象について解説する、文系ビジネスパーソン向け物理学講座。
 私の場合、ma=F(ニュートンの運動の第2法則。m:物体の質量、a:物体に生じる加速度、F:物体に外部から作用する力)までは理解できた。しかし、その後に出てきた数式が複雑で、記号の意味とともにその数式を暗記することができず、物理は挫折した。
 
【目次】
医療の中の物理学)水晶体の再建
(医療の中の物理学)内視鏡
(医療の中の物理学)X線・CT・MRI
(医療の中の物理学)重粒子線によるがん治療
(日常の中にある物理学)万有引力と天体の不思議
(日常の中にある物理学)ジェットエンジンの推進力
(日常の中にある物理学)気象現象のメカニズム
(日常の中にある物理学)ノイズ・キャンセリング
(日常の中にある物理学)レーダー・ソナー
(日常の中にある物理学)リニアモーターカー
(日常の中にある物理学)赤外線カメラと電子顕微鏡
(特別講義)社会人のための物理の学び方
 
【著者】
鎌田 浩毅 (カマタ ヒロキ)
 1955年東京生まれ。東京大学理学部卒業。通産省主任研究官、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を経て、現在京都大学レジリエンス実践ユニット特任教授・同名誉教授。専門は火山学、地球科学、科学教育。
 
米田 誠 (ヨネダ マコト)
 1977年生まれ。兵庫県西宮市出身。大阪大学大学院修了(修士(工学))。三菱重工業株式会社での設計業務を経て、現在関西の大学受験予備校「研伸館」にて物理の学習指導に携わる。東大・京大をはじめ、難関大学志望の高校生や灘中・灘高の学校準拠クラスを指導するなど、幅広いレベル・学年の講座を担当。
 
【抜書】
●白内障(p24)
 白内障は、太陽光中の紫外線によって水晶体が白く濁ることによって起こる。
 若いうちは体内の酵素によって水晶体の白濁を防いでいるが、加齢に伴い酵素の生産量がだんだん少なくなっていく。そのため水晶体が白濁し、視界の「もや」が徐々に濃くなっていく。
 
●島津源蔵(p58)
 1895年、ドイツの物理学者ヴィルヘルム・レントゲン(1845-1923年)がX線を発見。数日後、世界最初のX線写真を撮影。妻ベルタ夫人の手の骨と指輪。
 1896年、発明家の島津源蔵(1869-1951年)が、日本初のX線写真撮影に成功。島津製作所の二代目社長。島津製作所の初代社長は、父親の初代島津源蔵。1894年に急死し、長男の梅次郎が2代目源蔵を襲名した。
 
●陽イオン、陰イオン(p93)
 電気的に中性な原子から電子を取り去って正の電気を帯びたものを「陽イオン」という。英語でCation〈カチオン〉。
 電気的に中性な原子に電子を付与したものを「陰イオン」という。Anion〈アニオン〉。
 「マイナスイオン」という言葉は、自然科学の世界には存在しない。
 
●受用と試行錯誤(p242)
 〔ビジネスパーソンは何のために物理を学ぶのでしょうか。それは、「受用」と「試行錯誤」という2つの異なる姿勢を身につけるためです。
 なお、「受用」とは「受け入れて用いること」、そして、「試行錯誤」とは「いろいろ試してみて、失敗を重ねながらも完成に近づけていくこと」です。
 物理学の学習はまず、正しいとされている基本黄な法則(ルール)を受け入れ、正しく使いこなせるようになることから始まります。換言すると、「考え方の型(カタ)を身につけて使うこと」(受用)から始まるのです。そして、そこに主観や先入観を混ぜることは許されません。
 そうした先入観のない「型」を身につけた後で、次にやっと「なぜこういう現象が起こるのだろう」と考えます。つまり、習得した「型」に従って、ああでもないこうでもないといろいろと考えるのです。これが取りも直さず、「試行錯誤」なのです。
 ここで、ほとんどの場合には、納得できる結果を得て、「型」の素晴らしさを実感します。こうなると、「物理は面白い!」となるのです。〕
 社会の現場では、「受用と試行錯誤」の次に、「探究」の要素が加わる。
 〔社会はすでにわかっていることを習得し実践するだけの場ではなく、知られていないことを仕事にして探求《ママ》する場でもあります。したがって、探究の要素が強くなります。〕
 
(2023/3/14)NM
 
〈この本の詳細〉



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「文章起業」で月100万円稼ぐ! 副業・在宅OK、未経験からはじめられる
 [経済・ビジネス]

副業・在宅OK、未経験からはじめられる 「文章起業」で月100万円稼ぐ!
 
藤原将/著
出版社名:大和出版
出版年月:2021年3月
ISBNコード:978-4-8047-1877-4
税込価格:1,650円
頁数・縦:277p・19cm
 
 Webライターを目指す人の指南書。
 Webライター、すなわち他人から依頼を受けてWebページに文章を投稿・掲載してお金を稼ぐライター稼業で、最も多い仕事は、SEO記事の制作らしい。「ネット上に公開する集客用の記事」のことである。全体の9割に当たるという。その他の仕事には、製品紹介ページ、YouTubeの演者が読み上げる台本、電子書籍、SNS投稿(アカウント運用者の代筆)などがあるらしい(pp.32-34)。
 これらの仕事を、主に「ランサーズ」や「クラウドワークス」などのクラウドソーシングに登録して獲得するのである。
 
【目次】
序章 Webライターで稼ぐ人になる
 稼げるWebライターは、こうしてスタートしている
第1章 月収5万円を稼ぐ―副業レベル
 Webライターの仕事のメリット
 Webライターの主な仕事内容
  ほか
第2章 月収15万円を稼ぐ―副業・専業レベル
 専業Webライターで月収15万円を稼ぐ
 副業Webライターで月収15万円を稼ぐ
  ほか
 
【著者】
藤原 将 (フジハラ ショウ)
 合同会社ユートミー代表。高校卒業後、専門学校を経て美容師となる。経済的な苦難を解消するため、美容師1年目から副業としてWebライターの仕事を開始。その後、Webライターの仕事に集中するため美容師を退職し、4カ月後に月収50万円、9カ月後に月収100万円を達成。独立2年目に法人を設立する。現在は、ライティング全般やサイト構築、ディレクション業を行う。また、自身と同じように在宅ワークで稼ぐことが必要な人、本気で書くことを仕事にしたい人へ、自らの経験を元にした「稼げるWebライターになる方法」を指導している。
 
【抜書】
●2円(p254)
 〔専業Webライターとして活躍している知人は、おおよそ文字単価2円前後のライティング案件を獲得できた段階で独立しているケースが多いように思います。
 副業Webライターからキャリアをスタートし、やがて独立を目指しているなら、文字単価2円を1つの指標としてみてください。〕
 
(2023/3/14)NM
 
〈この本の詳細〉


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