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教科書の常識がくつがえる!最新の日本史
 [歴史・地理・民俗]

教科書の常識がくつがえる! 最新の日本史 (青春新書インテリジェンス)
 
河合敦/著
出版社名 青春出版社(青春新書INTELLIGENCE PI-618)
出版年月:2021年5月
ISBNコード:978-4-413-04618-3
税込価格:1,078円
頁数・縦:205p・18cm
 
 これまで、あまり重視されてこなかった「日本史の節目」となる七つの事件を取り上げて論じる。
 
【目次】
1章 日本史の節目1 大海人皇子の吉野降り(671年)―約450年続く律令体制の始まり
2章 日本史の節目2 保元の乱(1156年)―源氏と平氏の台頭、平氏政権、鎌倉幕府の誕生へ
3章 日本史の節目3 享徳の乱(1454年)と明応の政変(1493年)―戦国時代はいつ始まったのか
4章 日本史の節目4 大津浜事件(1824年)―尊王攘夷論の確立、幕府の崩壊へ
5章 日本史の節目5 廃藩置県(1871年)―一日にして藩が消滅、政治権力は新政府に統一
6章 日本史の節目6 日比谷焼打ち事件(1905年)―大正デモクラシー、本格的政党内閣の時代、軍国主義へ
7章 日本史の節目7 ノモンハン事件(1939年)―日本の軍事政策の大転換。太平洋戦争へ
 
【著者】
河合 敦 (カワイ アツシ)。
 歴史研究家・歴史作家・多摩大学客員教授、早稲田大学非常勤講師。1965年、東京都生まれ。青山学院大学文学部史学科卒業。早稲田大学大学院博士課程単位取得満期退学。歴史書籍の執筆、監修のほか、講演やテレビ出演も精力的にこなす。
 
【抜書】
●廃藩の申し出(p157)
 明治2年6月の版籍奉還の後、政府は、12月に吉井藩(1万石)、狭山藩(1万石)の廃藩願いを受け入れた。藩財政が逼迫していた。最初の廃藩。
 その後、盛岡藩、徳山藩、津和野藩、長岡藩など、十数藩の申請を受け入れた。
 鳥取藩、尾張藩、熊本藩などは、統一国家を作るべきだという観点から、廃藩を申し出た。
 
●日比谷焼き討ち事件(p183)
 1905年(明治38年)9月5日に勃発した日比谷焼き討ち事件で、警視庁第一部長の松井茂が警察官の抜刀を許可したことをきっかけに、怒った民衆によって警察署や交番200か所が襲撃された。翌日には、市電11台が焼き討ちにあった。
 ついに政府は、戒厳令を発令し、軍隊が出動して騒動は沈静化した。
〔 ただ、軍隊の圧倒的武力が大衆を制圧したのではない。命をかけて戦争を戦った兵士を敬愛するあまり、大衆が兵士との衝突を忌避したのである。警察とは対照的に、大衆は軍隊を尊崇していたのである。〕
 
(2021/8/16)NM
 
〈この本の詳細〉


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