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延びすぎた寿命 健康の歴史と未来
 [医学]

延びすぎた寿命
 
ジャン=ダヴィド・ゼトゥン/著 吉田春美/訳
出版社名:河出書房新社
出版年月:2022年4月
ISBNコード:978-4-309-22853-2
税込価格:3,190円
頁数・縦:330p・20cm
 
 人類の平均余命と死亡率の変化を歴史的にたどり、その変化の原因を探る。
 
【目次】
Ⅰ部 微生物の時代
 先史時代から工業化以前の時代まで―平均余命三〇年
 一七五〇‐一八三〇年―弱々しい健康改善
 自発的な免疫化
 一八三〇‐一八八〇年―工業化と健康
 一八五〇‐一九一四年―大きな前進
 一九一八‐一九一九年―スペイン風邪で世界人口の二%から五%が死んだ
Ⅱ部 医学の時代
 一九四五‐一九七〇年―モデル転換
 心血管疾患
 がんと闘う
 一九六〇‐二〇二〇年―薬と製薬産業
 
Ⅲ部 二一世紀の健康をめぐる三つの問題
 三倍長生きするのにいくらかかるか?
 健康格差
 慢性疾患―世界的な第一の死亡原因
 
Ⅳ部 二一世紀―後退
 後退する人間の健康
 人間の健康に対する気候のインパクト
 新感染症
 
【著者】
ゼトゥン,ジャン=ダヴィド (Zeitoun, Jean-David)
 パリ在住の内科医。専門は肝臓病学と胃腸病学である。欧州最大の病院グループの一つ、公的扶助パリ病院機構の研究員となり、パリ政治学院で公共政策とマネジメントのエグゼクティブ修士号、パリ・デカルト大学で臨床疫学の博士号を取得。パリ政治学院や公衆衛生高等研究所で教鞭をとり、現在はESCP経営大学院のシニアフェローを務めている。また、医療に関連したスタートアップ企業を共同で立ち上げ、「JAMAインターナル・メディシン」や「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」を含む国際的な科学雑誌の査読者となり、「ル・モンド」「レ・ゼコー」といったメディアに寄稿するなど、多方面で活動している。
 
吉田 春美 (ヨシダ ハルミ)  
フランス語翻訳家。上智大学文学部史学科卒業。
 
【抜書】
●健康の決定要因(p10)
 健康が医学で決まる割合は10~20%。
 医学以外の健康の決定要因は、行動、環境、生物学。大雑把に言えば年齢、性別、遺伝。
 
●パンデミックの母(p114)
 この100年間に出現したA型インフルエンザウイルスは、1918-19年に大流行したスペイン風邪のウイルスの子孫。
 
●7%(p264)
 新型コロナのパンデミックで、2020年の世界のCO₂排出量は約7%減少した。
 
(2022/7/13)NM
 
〈この本の詳細〉


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