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ビジネスと空想 空想からとんでもないアイデアを生みだす思考法
 [経済・ビジネス]

ビジネスと空想 空想からとんでもないアイデアを生みだす思考法
 
田丸雅智/著
出版社名:クロスメディア・パブリッシング
出版年月:2023年3月
ISBNコード:978-4-295-40805-5
税込価格:1,738円
頁数・縦:260p・19cm
 
 著者は、ショートショート作家でありながら、妄想・空想力を鍛えるワークショップを開催している。そのワークショップの手法を公開し、空想力の育て方とそれをビジネスの発想力に変える方法を説く。
 妄想したことをショートショートにまで仕上げる意義は、言語化だという。何事も言語化し、意識にのぼらせて客観視できるようにすることが次のステップにつながる。
 また、面白かったのが入山章栄氏との対談。入山氏も「田丸めっそっど」によってショートショートを作ってみせる。豚大学という妄想なのだが、二人のやり取りがテンポよく展開し、トントン拍子で話が進んでいく
 
【目次】
第1章 誰にでも空想する力がある
第2章 プロの小説家は、いかにして空想やアイデアを生みだしているのか?
第3章 “ワークショップ”「ショートショート発想法」―執筆パート
第4章 “ワークショップ”「ショートショート発想法」―読み解きパート
第5章 ショートショートをさらに活用するために
第6章 “特別対談”全員に反対されるアイデアから、イノベーションは生まれる 田丸雅智×入山章栄
 
【著者】
田丸 雅智 (タマル マサトモ)
 1987年、愛媛県生まれ。東京大学工学部卒、同大学院工学系研究科修了。2011年、『物語のルミナリエ』に「桜」が掲載され作家デビュー。12年、樹立社ショートショートコンテストで「海酒」が最優秀賞受賞。「海酒」は、ピース・又吉直樹氏主演により短編映画化され、カンヌ国際映画祭などで上映された。坊っちゃん文学賞などにおいて審査員長を務め、また、全国各地でショートショートの書き方講座を開催するなど、現代ショートショートの旗手として幅広く活動している。
 
【抜書】
●入山章栄(p220)
 早稲田大学大学院(ビジネススクール)教授。慶應義塾大学経済学部卒業。三菱総合研究所などを経て、2008年に米国ピッツバーグ大学経営大学院よりPh.Dを取得。同年より、ニューヨーク州立大学バッファロー校ビジネススクール助教授。主な著書に『世界標準の経営理論』(ダイヤモンド社)。
 
●妄想の時代(p254)
 入山「大事なのは、自分の妄想力に自信を持つことです。少し前ですが、『最もクリエイティブな国はどこか?』という意識調査をアドビシステムズ社が行ったところ、1位はなんと、日本だったんですよ。逆に『自分の国、自分の国の国民はクリエイティブだと思いますか?』という質問では、日本は最下位だったんです。
 つまり、日本は本当は世界からクリエイティブと評価されているのに、自分たちに自信がないだけなのです。日本のどの部分が世界からクリエイティブだと評価されているかというと、マンガやアニメがメイン。だから、そういう心理的安全性があるところでは、日本人はすでに妄想を表現しているわけです。問題は、それ以外の、『妄想してはいけない』と勝手に思いこまれているテリトリーが多すぎることなのでしょう」
 田丸「ぼくも、講座やワークショップで、「日本人は空想ネイティブだ』と強く伝えています。ですから、いま入山さんがおっしゃったように、空想・妄想をしてはいけないという思いこみがなくなるといいなと思います」
 入山「はい、あとは自信を持って、のびのび妄想を習慣化しましょうよ。やはり、これからは妄想の時代です」
 
(2023/10/14)NM
 
〈この本の詳細〉


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