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経済学者が語るスポーツの力
 [スポーツ]

経済学者が語るスポーツの力
 
佐々木勝/著
出版社名:有斐閣
出版年月:2021年10月
ISBNコード:978-4-641-16585-4
税込価格:2,310円
頁数・縦:214, 23p・19cm
 
 スポーツ(をすること)が、個人に与える影響、集団・社会に与える影響、高齢者の健康に与える影響について分析した論文を逍遥し、経済学的に論じる。
 特に目新しい知見はあまりないが、改めて「スポーツの力」を認識することができた。
 
【目次】
第1章 スポーツから非認知スキルを習得できるか?―勉強だけでなく協調性、統率力、根性も社会人には必要
第2章 スポーツが女性の社会進出を後押しするか?―女性の教育や就業に与える影響
第3章 スポーツで目標を達成する力を伸ばせるか?―行動経済学から見たスポーツにおける損失回避行動
第4章 選手への報酬を増やせば勝てるのか?―スポーツ・データから見る賃金インセンティブ
第5章 多様な人材がチームを強くするか?―ダイバーシティと勝利の方程式
第6章 企業がスポーツ・チームを持つのは得なのか?―一体感の醸成と従業員のやる気
第7章 企業にスポーツ支援を頼りきりでよいのか?―オリ・パラ出場選手の活躍と外部性
第8章 オリンピックに経済効果はあるのか?―長野オリンピック・パラリンピック大会のケース
第9章 高齢者のスポーツ参加で介護費用は抑えられるか?―健康資本投資と健康寿命
 
【著者】
佐々木 勝 (ササキ マサル)
 大阪大学大学院経済学研究科教授。1993年、テンプル大学本校教養学部卒業。1998年、ジョージタウン大学大学院経済学研究科博士課程修了。1998年、経済学博士号取得(ジョージタウン大学)。
 
【抜書】
●非認知スキル(p14)
 ① 集団の一員として集団意思決定を円滑に進めることができる協調性。
 ② 目標のために望ましい行動をとる自己規律・自己管理。
 ③ リーダーとして同僚や部下をまとめることができる統率力。
 ④ 困難な仕事にも果敢に立ち向かうことができる忍耐力・根性・闘争心。
 ⑤ 部署内の上司、部下、同僚、パート従業員に対する気配りや思いやり。
 
●ピア効果(p53)
 ピア(peer)とは、もともと同レベルの人のこと。そのような人たちの集団に入ると、互いに意識し、影響を受けることを「ピア効果」という。
 
(2022/2/14)NM
 
〈この本の詳細〉


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