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マツダとカープ 松田ファミリーの100年史
 [経済・ビジネス]

マツダとカープ (新潮新書)
 
安西巧/著
出版社名:新潮社(新潮新書 942)
出版年月:2022年2月
ISBNコード:978-4-10-610942-3
税込価格:946円
頁数・縦:269p・18cm
 
 東洋工業と広島東洋カープの成功を牽引し、独自路線でユニークな存在に育て上げた松田ファミリーの100年史をたどる。重次郎、恒次(つねじ)、耕平、元(はじめ)の4代。
 
【目次】
序章 なぜ広島「東洋」カープなのか
第1章 初代・重次郎の「不屈のDNA」
第2章 ロシアの砲弾と今太閤
第3章 2代目の反骨
第4章 東洋コルク工業発足
第5章 バイク、バタンコ、四輪車
第6章 ロータリーの光と影
第7章 もうひとつの創業
 
【著者】
安西 巧 (アンザイ タクミ)
 1959年福岡県北九州市生まれ。日本経済新聞編集委員。早稲田大学政治経済学部を卒業後、日経に入社し、主に企業取材の第一線で活躍。広島支局長などを経て現職。
 
【抜書】
●1875年(p56)
 松田重次郎は、1875年(明治8年)8月6日、広島県安芸郡仁保島字向洋浦(現在の広島市南区向洋)で生まれた。12人兄弟の末っ子。本来、「十二郎」と名付けるつもりだったが、役場の担当者がうっかり「重次郎」と戸籍簿に記入してしまった。
 
●松田式喞筒(p82)
 喞筒(そくとう)。ポンプのこと。
 重次郎が開発、1908年11月から売り出し、大ヒット。
 それまでのポンプはピストンの外周部が木製の桶型になっていて、傷んだゴムの取り換えが難しい。ハンドルの栓を抜けばそのままスパナになり、それを使ってねじを緩めればゴムが簡単に取り換えられる構造にした。
 
●ひたすら前に進む(p148)
 〔数々の挫折や失敗を経験した重次郎は、ひたすら前に進むことが苦境を克服する唯一の方法であることを自覚していた。〕
 
(2022/4/14)NM
 
〈この本の詳細〉


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悪い言語哲学入門
 [哲学・心理・宗教]

悪い言語哲学入門 (ちくま新書)
 
和泉悠/著
出版社名:筑摩書房(ちくま新書 1634)
出版年月:2022年2月
ISBNコード:978-4-480-07455-3
税込価格:924円
頁数・縦:247p・18cm
 
 「悪口」をネタに、言語哲学について語る、「悪い言語」哲学入門。いや、「悪い」言語哲学「入門」だろうか……。
 「入門」というだけあって、説明をある程度はしょっているのか、卑近な例を持ち出そうとして易しく解説しようとしているからなのか、いまひとつ消化不良。それとも、「悪い」言語哲学入門「者」だからなのか!?
 
【目次】
第1章 悪口とは何か―「悪い」言語哲学入門を始める
第2章 悪口の分類―ことばについて語り出す
第3章 てめえどういう意味なんだこの野郎?―「意味」の意味
第4章 禿頭王と追手内洋一―指示表現の理論
第5章 それはあんたがしたことなんや―言語行為論
第6章 ウソつけ!―嘘・誤誘導・ブルシット
第7章 総称文はすごい
第8章 ヘイトスピーチ
 
【著者】
和泉 悠 (イズミ ユウ)
 1983年生まれ。University of Maryland, College Park, Ph. D.。現在、南山大学人文学部人類文化学科准教授。専門分野は、言語哲学、意味論。特に日本語と英語を比較しながら名詞表現を研究。また、言語のダークサイドに興味があり、罵詈雑言をはじめ、差別語、ヘイトスピーチの仕組みとその倫理的帰結についての研究も行う。
 
(2022/5/14)NM
 
〈この本の詳細〉


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