SSブログ

神楽坂つきみ茶屋 禁断の盃と絶品江戸レシピ
 [文芸]

神楽坂つきみ茶屋 禁断の盃と絶品江戸レシピ (講談社文庫)
 
斎藤千輪/〔著〕
出版社名:講談社(講談社文庫 さ123-1)
出版年月:2021年1月
ISBNコード:978-4-06-522235-5
税込価格:715円
頁数・縦:290p・15cm
 
 交通事故で亡くなった両親。その遺産として受け継いだ、神楽坂の老舗料亭「つきみ茶屋」。しかし、幼い頃のある出来事がきっかけで、月見剣士(つきみ けんじ)は刃物に恐怖心をもっており、包丁が握れない……。
 そこで、幼馴染の風間翔太とともに、店を改装してワインバーとして開店することにする。先々の計画を練っていた矢先、金の盃に封じ込められていた江戸時代の料理人の玄さんに翔太が取り憑かれてしまい、てんやわんやの騒動に。
 
【目次】
プロローグ 宙を飛ぶ本マグロの大トロ
第1章 禁断の盃と豆腐百珍
第2章 秋の味覚 白葡萄・松茸・鴨
第3章 江戸の定番 あったか箱膳料理
第4章 ハレの日の菊料理と栗ご飯
第5章 腕試しの江戸料理 結び豆腐
エピローグ 幸福なる味噌汁の香り
 
【著者】
斎藤 千輪 (サイトウ チワ)
 東京都町田市出身。映像制作会社を経て、現在放送作家・ライター。2016年に「窓がない部屋のミス・マーシュ」で第2回角川文庫キャラクター小説大賞・優秀賞を受賞してデビュー。「ビストロ三軒亭」シリーズがベストセラーに。最新刊は双葉文庫ルーキー大賞第2回受賞作の『だから僕は君をさらう』。
 
(2021/3/21)
 
〈この本の詳細〉


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:

めんどくさい本屋 100年先まで続ける道
 [ 読書・出版・書店]

めんどくさい本屋―100年先まで続ける道 (ミライのパスポ)
 
竹田信弥/著
出版社名:本の種出版(ミライのパスポ)
出版年月:2020年4月
ISBNコード:978-4-907582-21-0
税込価格:1,870円
頁数・縦:241p・19cm
 
 双子のライオン堂の店主が、自らの生い立ちと考え方、同店のコンセプトを語るエッセー。そして、お店の常連・支持者による座談会。
 「本愛」が伝わる一冊である。生活するための「(生業としての)本屋」ではなく、本屋をやるための生活(アルバイトや副業)という発想の転換が潔い。「本屋で稼ぐ」のではなく、「本屋を続けるために稼ぐ」という考え方だ。生き方は人それぞれだ。
 
【目次】
第0章 双子のライオン堂と店主の日常―ある1週間の動き
第1章 気がつけば本屋をやっていた
第2章 2足・3足・3足の草鞋を履く男
第3章 100年続ける本屋の現在地
第4章 この場所に集まる人たちと
第6章 双子のライオン堂の「外側」から
 
【著者】
竹田 信弥 (タケダ シンヤ)
 1986年東京都生まれ。双子のライオン堂・店主。高校2年時にネット古書店を開業し、2004年5月に双子のライオン堂へリニューアル。大学卒業後はベンチャー企業勤務などを経て、2013年4月、東京都文京区白山にリアル店舗をオープン。2015年10月に東京都港区赤坂に移転した。「ほんとの出合い」「100年残る本と本屋」を同店のコンセプトに掲げ、店舗運営のかたわら、読書推進活動などにも携わっている。
 
【抜書】
●二つのコンセプト(p108)
 双子のライオン堂、二つのコンセプト。
 (1)ほんとの出合い……「本当」の「本」との出合いを提供したい。
 (2)100年残る本と本屋……本屋が急速に減少していく現象から、本屋が滅亡する、なくなるという嘆きの言葉への応答。
〔 でも、ぼくには本屋が必要なのです。そして、本屋がなくなったら悲しむ人が、数人はいるのではないか。本当に本屋がなくなった世界がきたときに、1店舗だけでも残っていて、「ほら、本屋って大事だったじゃん」と言いたい、その思いからこのスローガンを掲げたのでもあります。〕
 
●生き残る(p232)
〔 人生において大事なことは、負けないことだと思っている。勝つことではなく、負けないこと。負けなければいい。ある一定の時期においてトントンであるなら、それでいい。勝つことを至上命題にすると、勝ち続けないといけなくなる。
 そんな考え方だから、生き残ることを目標に、本屋をやっている。〕
 
(2021/3/21)KG
 
〈この本の詳細〉


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ: